ギャラクシー賞とBPOを交互にとる番組!水曜日のダウンタウンのギャラクシー賞受賞した神企画まとめ

テレビ番組

はじめに

水曜日のダウンタウンについては以前も書きましたが、今最も高い評価を受けている番組の一つでしょうね。

複雑に仕掛けられたドッキリや斬新な検証企画、芸人たちの人間味溢れるリアクションなど見所満載の番組です。

面白いお笑い番組は攻めすぎた企画で抗議やBPO案件になってしまうことが多々ありますしこの番組も例外ではありません。

ただ、この番組は単に攻めているだけではなく、時に大きな感動や深い興味深さを感じさせる説を放送しています。

優れた企画に与えられる月間ギャラクシー賞を過去に三度も受賞しているのがそれを裏付けていますね。ギャラクシー賞は基本的にはドキュメンタル番組や歴史番組に与えられますので、バラエティ番組の企画で獲得するのは珍しく三度というのも衝撃的な多さです。

BPOとギャラクシー賞を交互にとってしまう振れ幅の大きさがこの番組の魅力になっていると思います。

過去にギャラクシー賞を受賞した企画はどれもとても面白い神回となっていました、今回はそれをまとめたいと思います。

水曜日のダウンタウン、ギャラクシー賞受賞企画

徳川慶喜を生で見たことがある人ギリまだこの世にいる説

2015年に放送された企画です。

徳川慶喜といえば言わずと知れた江戸幕府最後の将軍。教科書で名前を見る大昔の人というイメージですが、放送当時で102歳以上であれば目撃をしている可能性があり、その人を探そうという企画です。

水曜日のダウンタウンの”説”という単語の懐の深さを示した企画でしたね。

最初こそお年寄りの言い間違いなどに笑いが起きるスタジオでした。

しかし、父親が夏目漱石の弟子だった人や、マッカーサーを見たことがある人、ちょんまげを結った人が昔は村に1人はいたことなど、歴史の教科書に載っていることを原体験として語る生き字引が次々と現れることでスタジオは次第にその話に聞き入るようになっていきます。

また、途中で戦争や関東大震災の経験が話されていき、スタジオにいる全員の豊かな暮らしが、過去にあった悲劇を乗り越えてきた人たちの上にあることを感じさせて、お年寄りに対する敬意の念が湧いて来る構成になっているのもとても面白いところですね。

最後に、105歳のおばあちゃんが日本橋で慶喜を見たと証言。あり得ないと思われていた経験を持つ人がまだこの世に存在をしているという衝撃に包まれます。

最後に専門家がおばあちゃんの証言している内容は公的な史実とも整合性がとれていることを証明。スタジオは拍手に包まれます。

こうした経験をしているひとがどんどん減ってしまう儚さと、お年寄りの持っている歴史や経験に深い興味を抱かせる神企画でした。

先生のモノマネ プロがやったら死ぬほど子供にウケる説

二回目のギャラクシー賞は水曜日のダウンタウンで定期的に行われるモノマネ芸人が活躍する回でした。

学校で行うと必ずと言っていいほど笑いが起きる学校の先生のモノマネをプロの芸人がやれば死ぬほど受けるのではという説です。

山梨県の生徒数の少ない学校で生徒たちには秘密裏にリサーチを行うところから始まるのですが、動き方やエピソード、フレーズまで掘り下げてリサーチしていて、ものまね芸人のプロ意識の高さな圧倒されます。

また、ものまね芸人もものまねをするようになった背景には学校の先生のモノマネから入ったという印象的なエピソードもありますね。まさに原点回帰にもなる企画となりました。

神無月、みかん、エハラマサヒロ、ミラクルひかり、ホリの5名がものまねをするのですが、見た目も豹変するような変わりよう、完成度がすごいです。

先生のおなじみのフレーズやエピソードが飛び出すと生徒たちは手を叩いて爆笑します。

なかでも印象的だったのは生徒たちには感想を聞く際に涙を流している生徒がいたこということ、笑いすぎたのか、感激をしたのか色々な感情が入り混じり深い感動をよんだのでしょうか。

ものまね芸人たちもここ数年で一番やりがいのある舞台だったととても良いコメントを残していました。

企画もそうですが、これはものまね芸人たちの技術の高さとストイックさが生んだ奇跡的な舞台が視聴者に大きな感動を与えたことがギャラクシー賞の要因でしょうね。

他にもXJAPANのtoshiがものまねバーにものまね芸人として出演する回などもとても面白かったです。

新元号を当てるまで脱出できない生活

放送直後から大きな話題を集めた名作出すね。

新元号発表前日にななまがりを埼玉県にある平成荘というアパートに監禁、一切の情報を遮断する中で新元号を当てることができるのかという企画です。

このななまがりという人選が見事でしたね。頭文字のアルファベットが過去の元号とかぶる可能性が低いこと、(T.S.Hといった表記の際に重複するため)安、真といったポジティブな漢字が使われやすいことなど前提知識を持っているので見ている側も2人のクイズへのアプローチにストレスを抱かないで楽しめます。

ただあてにいくだけだはなく、独特のセンスで現実にはあり得ないような回答をする森下も面白かったです。

特に歯姫という回答はその語感とあり得なさから放送後に大きな話題になりました。

途中ポイントにより買い物ができるのですが、現実よりも明らかに高レートで取引される商品はカイジのペリカシステムを彷彿させてとてもおもしろかったですね。

また、部屋は寒く、タイマーの音がうるさいという劣悪な環境であり、そういった問題を解決されるアイテムが高額で取引されているという誘惑が仕掛けられているのもとても丁寧で楽しめますね。

カイジの地下の中でも誘惑に負けてしまうシーンがありましたが、クイズへのアプローチ以外にも嗜好品に対する人間の葛藤など面白く演出される要素が散りばめられていたのが流石です。

またこのヒント松にあるランプによるメッセージというギミックがこの企画の肝になります。

画数が一緒なことから「世京」という回答で小さく光るランプ、ただ法則が全くわからないので回答を続けていると、何気なく出した「聡和」という回答でランプが強く光り出します。

どちらかの漢字があっているのではという読みの元続いて出した「冠和」という答えにもランプが強く光り「和」の一文字が入っていることを確信。絶対和や!!っと力強く叫ぶ2人にスタジオも大興奮します。

「蓮和」という回答が分岐点になり、Rで始まる文字というヒントもなんとなく気づき過去の漢字とランプの相関から導き出した条件で見事に「令和」という文字にたどり着きました。

2人のアプローチが情報の蓄積により少しづつ正解に近づいていることがわかり、見ているこちらも興奮する謎解きの要素を持っていたのがおもしろかったですね。

この企画の面白さのポイントとなるのは前述したクイズとしての面白さともう一つはななまがりの2人の人間性による部分が大きいでしょう。

こういった監禁、追い込み企画はコンビ間が悪くなったりスタッフに対するフラストレーションなどで盛り上がりを作ることが多いですが、このコンビは一貫して協力をしてクイズに取り組んでいくという姿勢を貫きました。

少ないお金でタバコを分け合い美味しそうに吸う様や、売れない芸人生活でも幸せがあったことを噛み締めるシーンなど純粋に応援をしたいと思わせるシーンが多々あり、そういった没入感が正解にたどり着いた際の大きな感動につながったように思います。

まとめ

BPOとギャラクシー賞をこんなにとるバラエティ番組はほかにないでしょうね。

これからも面白い企画が生まれるのがとても楽しみです。

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