ノブコブ徳井はお笑い分析家
平成ノブシコブシは、ボケ担当の吉村崇とツッコミ担当の徳井健太によるコンビです。
破天荒キャラでブレイクした吉村が注目を集め、徳井は地味な「じゃない方芸人」としての扱いを受けることが多いです。
一見地味で目立たない男に見える徳井ですが、実はお笑いに対して熱い一面を持っており、ゴッドタンのようなディープな番組では、お笑いついて熱く語る徳井の姿を見ることができます。
徳井が独自の視点で行う笑いに関する分析は非常に興味深いものが多いです。
ゴッドタン『腐り芸人セラピー』
そんな徳井が特に活躍するゴッドタンの名物企画が『腐り芸人セラピー』です。
これは、「バラエティ番組に上手く対応できない」「売れている芸人を素直に認められない」といった悩みを抱える芸人が、本格的な「腐り芸人」になってしまう前に、相談を受けて救済しようという趣旨の企画です。
徳井はこの企画に、ハライチ岩井、インパルス板倉らと共に、既に腐ってしまった腐り芸人として登場します。
ちなみに、同じ腐り芸人のハライチ岩井が相方である澤部について分析した内容ついてもこちらで紹介しています。
ザ・ギースがKOCでお笑い第7世代に負けた訳
2020年1月18日に放送されたゴッドタン『第6回腐り芸人セラピー』で、徳井は中堅芸人が賞レースで勝ちづらい理由について語っています。
この放送回では、芸歴16年目になるザ・ギースがゲストとして登場し、徳井らに対して悩み相談をしました。
その中で、ザ・ギースは2019年のキングオブコントで、中堅芸人がほとんど準々決勝までに落ちてしまい、お笑い第7世代と呼ばれる若手芸人が多く勝ち残ったという悩みを打ち明けています。
この事件により、多くの中堅芸人の賞レースに対するモチベーションが低下してしまったようです。
その悩みへの回答として、徳井は若手芸人が中堅芸人よりも賞レースで勝ち残りやすいということに対し、次のような意見を述べています。
客観的に考えて、若い子とおじさんが同じように受けてたら、若い子を受からせた方が良くない?(中略)若手の人が(中堅芸人の)0.8ぐらい受けてたら、そっちを取るかなって俺が審査員だったら思う。
つまり、実力が拮抗している、または芸歴の長い芸人が少し面白いぐらいなら、審査員の心理的には、将来性のある若手を優先的に勝ち残らせやすいのです。
ザ・ギースのような実力者がキングオブコントで負けてしまったことは不思議でしたが、 そうした審査員の心理が影響した結果、若手が優先されてしまったと考えれば納得できます。
若手の発掘ももちろん重要ですが、そうした外的な要因は審査に含めず、純粋なネタのっ質で評価される大会の方が健全な気もします。
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