千原ジュニアが語る芸人のパワーバランス論
ロンドンハーツの「こんな2人を飲ませたら?」という企画で三村マサカズと千原ジュニアが出演した際に千原ジュニアがとても興味深い話をしています。
芸人コンビは2人のパワーバランスが5:5が最強だと思う。1:9だと1×9=9だし、4:6だと4×6イコール24になってしまう。5:5のコンビだけがMAXの25を出すことができる。
この話はとても興味深いです。芸人のコンビはボケとツッコミの両方が面白いことが重要であると思います。また、よくじゃないほう芸人などと言われる片割れだけが活躍しているコンビは長い間の活躍が難しい印象があります。
千原ジュニアはパワーバランスが等しいコンビとしてダウンタウン、くりぃむしちゅー、サンドウィッチマン、ブラックマヨネーズ、さまぁ~ずをあげていました。
この話には非常に説得力があり、挙げているパワーバランスが等しいコンビも的確だと感じます。
ダウンタウンやブラックマヨネーズのトークやネタが魅力的なのはボケにもツッコミにも傾倒しない、パワーバランスの魅せる力といえるでしょう。
パワーバランスが等しいコンビ
ここからは、私が考える千原ジュニアが言うようなパワーバランスが等しいコンビをあげていきます。
オードリー
真っ先にあがったのはオードリーです。そしてこのコンビに特徴的なのは、パワーバランスが逆転しあった結果現状等しくなっているという点です。
ブレイク当時は春日のキャラクターと貧乏エピソードでブレイクをし、今では考えられないことに若林はアメトークのじゃないほう芸人に出演しているように目立たない芸人でした。
その後、若林がMCを行ったりトークが面白いといった風に注目を集め次第に春日がポンコツ芸人と揶揄されるようになります。ここで一度目の逆転が起きます。
しかし、その後春日がボディービルの大会に出場したり、潜水にチャレンジしたりとスポーツの企画で目立った活躍をし、同時期にすべらない話でMVSを受賞しています。先行した若林に対し、春日が再び追いつくような活躍を見せるのです。
その後、若林がIPPONグランプリで優勝、春日が水曜日のダウンタウンでの活躍を見せ、コロコロとパワーバランスが入れ替わった挙句、現状等しいパワーバランスに着地しているのが他のコンビにはないオードリーの魅力となっています。
キングコング
2組目はキングコングです。こちらのコンビはデビュー当時に章レースを総なめし、冠番組を持つなど吉本のホープとして売り出され、その後絵本作家とyoutuberというまったく別の活躍をしながら等しいパワーバランスを保っているのが特徴的です。
こちらは西野が先行して絵本作家や実業家として活躍をしていたところに梶原が進退を賭けてyoutuberに挑戦し成功を収めるというのがコンビのパワーバランス論としては魅力的なコンビです。
ネプチューン
最後は、コンビではなくトリオのネプチューンです。
コンビですらパワーバランスが等しい組は少ないと千原ジュニアが話していましたが、ここは3人組で3人全員が個性的な活躍をし、バランスが均衡しているという奇跡のトリオです。
ネプチューンのネタを最近はあまり見れる機会がありませんが、コントでもそれぞれが個性的なキャラクターをしてバランスの取れたネタをしていました。
バラエティ、司会、俳優業とそれぞれピンでの活躍も多く、知名度も人気も均衡しているのがネプチューンのすごいところです。
まとめ
千原ジュニアの語る芸人のパワーバランス論はとても面白いです。
過去には島田紳助やビートたけしといった一人の天才が引っ張っていくコンビが多かった中、群雄割拠の現代では、コンビとしての力、グループとしての力がより重視され、パワーバランスのとれたグループが多く誕生したのかもしれません。
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