話術の天才・島田紳助に学ぶ話の上達法!! 喋り下手は〇〇が足りない!?

松紳お笑い論

『松紳』という伝説の番組

2000年から2006年に日本テレビで放送されていた『松紳』という番組があります。

島田紳助と松本人志が出演しており、スタッフや視聴者から出されたお題や悩み相談に対してその場で答えるという形式のトーク番組でした。

笑いの達人とも言える2人が繰り広げるアドリブトークを毎週のように観ることができ、今考えると伝説のようなお笑い番組でした。

トークのテーマは面白おかしくて笑える内容から真剣で真面目な内容まで様々で、中には非常に為になる話も含まれています。

そんな中、ある放送回では「喋りが下手なのでトークが上手くなりたい」という悩み相談のハガキが視聴者から送られてきます。

ここでは、そのハガキに対して喋りの達人である2人がどのように答えたのか紹介していきたいと思います。

【松紳】松本と紳助が教えるトークの練習方法。絵と嘘。

島田紳助/松本人志流・話の上達法!!

頭の中で映像をイメージすべし!!

お笑い芸人はエピソードトークなどをする時、まるっきり嘘という訳ではないが、多少の脚色を加えて話をすることがよくあります。(島田紳助はまるっきり嘘のトークをすることもあると明かしています)

そして、島田紳助は、トークをする際、その話の内容が本当であっても嘘であっても、頭の中に映像をイメージして話をしています。

わーって喋るとき、「これがこうで、これがこんなんで」って喋ってるときってね、だいたい漫画みたいに目の前でスクリーンがあって絵が見えてるんですよ
だから嘘やねんけども、「お前、じゃあそれは何色やねん」って聞かれても聞かれてから「えー……黄色」って言うんじゃなくて聞かれても「黄色」なんですよ。
初めから黄色なんですよ。
だから何を聞かれても全部答えられる。

頭の中で映像をイメージすることで、話の内容にリアリティや臨場感が生まれ、聞き手にもそれが伝わりやすくなります。

頭の中で文字だけで架空の話を作るよりも、話し手も内容を話しやすくなりますし、聞き手もその分聞きやすくなるので、伝えたいことをより伝えやすくなるのです。

紙芝居のように要点を抽出すべし!!

松本人志は、話をする際には要点をまとめることが重要だと語っています。

無駄な要素は排除し、話の重要なポイントだけを伝えることで、相手は話の内容が理解しやすくなります。

例えば面白いことがあった。この話を人に伝えようと思うときに紙芝居にしたとして、5枚しか絵が描けないとしたらどこの部分を絵にするかな、とかあると思うんですね。
そこ絵にしてもしゃーないやろ、っていうとこあるじゃないですか。
例えば4枚にしなさいって言われたときに、桃太郎でもやっぱり4枚しか書かれへんかったら悩みますもんね。

これは直感的にも理解しやすいでしょう。

桃太郎の話を伝えるのに「山に芝刈りに行くおじいさん」「川に洗濯に行くおばあさん」に2枚も使っていては、話の重要な内容を伝えることはできません。

話を組み立てる際には、伝えるべき大事なポイントを意識して、それを主軸として相手に話をできるようにすることが重要です。

道案内が上手い人が喋りが上手い!!

島田紳助はその人が喋りが上手いか下手かを見極めるのに、道案内が最適だと話しています。

道をね、上手く教えられる人は喋りがうまい。道をね、どうやったらそこ行けんのって聞いたときに、例えば電話でもええ、ものすごいちゃんと言うやつおるでしょ。
なんでかって言ったら見えてるんですよ。
立体的に自分が「薬局を右に曲がってな、ちっちゃい薬局があんねん」って言いながら右に薬局が見えてるんですよね。
すると見えたもんをもっと細かくしゃべるからリアルなんですよ。

島田紳助はやはり頭に映像を浮かべることが重要だと考えており、道案内にはその能力が如実に表れると考えているようです。

確かに道案内をする時に、その場所の具体的なイメージができていないと、相手に的確に目的地を伝えることはできないでしょう。

道案内の練習をすることで、トーク力の向上に繋がるかもしれません。

嘘をつくときは本気で信じ込め!!

最後に、島田紳助は自身のトークには嘘の話があると認めた上で、嘘をつくときの技術について語っています。

あとは思い込むことやね、本気で。
これ大事。本気で思い込むこと。しゃべるときにね。
「昨日道で1万円落ちてましたわ」って言ってもね、信用しないんですよ。
思い込むんですよ。「落ちてた」って。
落ちてたって思ったら映像見えたやろ?
僕の頭の中ではオバハンが水撒いたところにペタッとひっついてたんですよ。
今見えたでしょ?
それを細かくしゃべるんですよ。
するとね、リアルなんですよ。
それは犯人しか知らん事実なんです。
すると、嘘をついてもばれないんですよ。

確かに、自分が本気でそれを信じ込んでいれば、他者に嘘だとバレないのは納得できます。

本気で嘘を真実だと思い込んでいれば、本人に嘘をついているという自覚は消え、堂々と話すことができるでしょう。

喋っている本人も現実の出来事として話しているので、自然と話に熱が入ります。

また、本気で嘘の映像を思い浮かべるため、話の内容もただの嘘より現実味を帯びてきます。

島田紳助自身も、嘘の内容を何度も話しているうちに、徐々に本当にあった出来事のように錯覚していまうことがあると明かしています。

この話の流れの中で、喋りのプロのはずのアナウンサーがよく原稿を読んでいる時に噛んでしまうという話にもなりました。

それは文字だけの原稿にリアリティがなく、現実感を持って話していないためであると推測されます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

話をする上で基本的なものから、島田紳助/松本人志ならではの独自の考え方まで様々な内容で、非常に興味深いですね。

今回紹介した内容は、喋りの上手さで言えば日本最高レベルの2人の考えなので、真理であることは間違いありません。

これからの生活で話をする際には、頭の片隅に入れておいて損は無いでしょう。

島田紳助/松本人志の考えについては、以下の記事でも紹介していますので、興味のある方は是非ご覧ください↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました