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お笑い第7世代とは?
お笑い第7世代は、霜降り明星のせいやがラジオ番組で使ったことから広まった言葉で、2018年頃からテレビに登場し始めた若手芸人を指します。
具体的には「霜降り明星」「ハナコ」「ミキ」「EXIT」「四千頭身」といった芸人たちが該当します。
どこからどこまでが第7世代なのか、という明確な定義がある訳ではありませんが、20代の若手芸人のことを指すと考えていれば大きな間違いはないでしょう。
インパクトのある言葉を使って自分たちの世代のブランディングを行ったせいやは、かなりの策士であると言えます。
第7世代以前のお笑い
「お笑い〇〇世代」という言葉は、ダウンタウンやウッチャンナンチャン、とんねるずが大活躍していた1980年代後半に生まれました。
お笑いの歴史を振り返りながら、どういった芸人がどの世代に当てはまるのか、見ていきたいと思います。
第1世代
お笑い第1世代は1970年代に活躍した芸人を指し、ザ・ドリフターズやコント55号が該当します。
志村けんや加藤茶らのザ・ドリフターズは、冠番組『8時だョ!全員集合』 が1973年4月7日の放送回で最高視聴率の50.5%を記録するほどの人気でした。
コント55号は萩本欽一、坂上二郎によるお笑いコンビです。
第1世代の芸人が送る「志村けんのバカ殿様」や「欽ちゃんの仮装大賞」は今でも人気の特番として残り続けています。
第2世代
お笑い第2世代は1980年代前半に活躍した芸人を指し、ビートたけしや明石家さんま、タモリといった芸人が該当します。
ビートたけし・明石家さんま・タモリはお笑いBIG3と呼ばれることもあります。
この頃は漫才ブームの全盛期で、「紳助・竜介(島田紳助と松本竜介のコンビ)」「ツービート(ビートたけしとビートきよしのコンビ)」「B&B(島田洋七と島田洋八のコンビ)」らが活躍しました。
以下の記事では、お笑い第2世代の中心だったとも言える島田紳助の漫才の考え方について紹介しています。
第3世代
お笑い第3世代は漫才ブーム以降の1980年代後半に活躍した芸人を指し、ダウンタウンやウッチャンナンチャン、とんねるずといった芸人が該当します。
フジテレビなどのメディアがこの頃に登場した芸人を「新世代」「第3世代」と呼んだことで、それ以前の世代の芸人が「第1世代」「第2世代」と定義されることになりました。
ご存知の通り、第3世代の芸人たちは今でもお笑い界の第一線で活躍しています。
お笑い第3世代の中心とも言える松本人志がメディアで見せた秀逸なボケやコメントについては、以下の記事にまとめてあります。
第4世代
お笑い第4世代は1990年代に活躍した芸人を指し、ナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、くりぃむしちゅー、さまぁ~ずといった芸人が該当します。
「タモリのボキャブラ天国」「進め!電波少年」「新しい波」など、バラエティ色が強いテレビ番組がブームになった時代でした。
第5世代
お笑い第5世代は2000年代に活躍した芸人を指し、ブラックマヨネーズやタカアンドトシ、サンドウィッチマンといった芸人が該当します。
「M-1グランプリ」が始まり、「爆笑オンエアバトル」「エンタの神様」「笑いの金メダル」「爆笑レッドカーペット」などのネタ番組が多く登場しました。
ネタ見せ番組が増えたことにより「一発屋」と呼ばれる芸人が続出したのも、この時代の特徴と言えます。
第6世代
お笑い第6世代は2010年代に活躍した芸人を指し、千鳥やオードリー、NONSTYLEといった芸人が該当します。
この頃はインターネットの台頭やコンプライアンスによる規制の強化などで、テレビ番組が衰退し始める時期と重なります。
「めちゃ2イケてるッ!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「笑っていいとも! 」といった長寿番組が終了する一方で、「アメトーーク!」「人志松本のすべらない話」といったトーク力を重視する番組が多く生まれた時代でもあります。
以下の記事では、お笑い第6世代として大ブレイクした千鳥が番組やラジオで見せた名シーンがまとめてあります。
お笑い第7世代のメンバー
お笑い第7世代に該当する芸人について簡単に紹介したいと思います。
霜降り明星
霜降り明星はボケ担当のせいや(写真左)とツッコミ担当の粗品(写真右)によって2013年に結成されたコンビです。
「お笑い第7世代」という言葉の生みの親でもある霜降り明星は、第7世代を代表するコンビです。
2018年のM-1グランプリでは史上最年少で優勝し、粗品はその後の2019年のR-1グランプリでも優勝しています。
バラエティ番組でも活躍しており、ネタもトークもできる最強の芸人といって良いでしょう。
霜降り明星のネタ動画はこちら↓
ハナコ
ハナコは菊田(写真左)、秋山(写真中)、岡部(写真右)によって2014年に結成された3人組のお笑いトリオです。
キングオブコント2018で優勝し、お笑い第7世代が世間の注目を集めるきっかけを作りました。
その他にもワタナベお笑いNO.1決定戦、お笑いハーベスト大賞など、様々な賞レースで結果を残しています。
コントのネタ数が非常に豊富で、ネタ番組でも毎回違うネタをして視聴者を楽しませてくれます。
ハナコのネタ動画はこちら↓
かが屋
かが屋は加賀(写真左)と賀屋(写真右)によって2015年に結成されたお笑いコンビです。
日常的な場面の中で起きる面白さを表現するコントを得意としています。
彼らのネタは観客からはもちろん、芸人からの評価が非常に高く「舞台袖人気No.1」の芸人ともい言われています。
キングオブコント2019では決勝戦に進出し、審査員であるバナナマン設楽は彼らに94点という最高得点を付けています。
四千頭身
四千頭身は 都築(写真左)、後藤(写真中)、石橋(写真右)によって2016年に結成されたトリオです。
ネタは主に漫才を行っており、抑揚の少ないローテンションな漫才は「脱力系漫才」と呼ばれることもあります。
漫才の完成度は非常に高く、トリオならではの仕掛けが施されたネタは多くの注目を集めています。
2019年のM-1グランプリでは、準決勝に進出し、敗者復活戦では3位という結果を残しました。
四千頭身のネタ動画はこちら↓
宮下草薙
宮下草薙は、ボケ担当の草薙(写真左)とツッコミ担当の宮下が2016年に結成したお笑いコンビです。
ネタは主に漫才を行っており、ボケの草薙がネガティブな性格から、設定に対してどんどん悪い想像を膨らませていくというスタイルのネタを得意としています。
漫才も魅力的ですが、そのキャラクターを活かして主にバラエティ番組で活躍しているコンビです。
宮下草薙のネタ動画はこちら↓
まとめ
ここで紹介した以外にも、第7世代として活躍している若手芸人はたくさんいます。
勢いに乗った彼らのこれからの活躍にも期待が高まります。
以下の記事ではその他の第7世代の芸人を紹介しています。
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