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ドッキリ企画は長年愛され続けている!!
テレビ番組の歴史は長いですが、テレビが生まれてから現在まで、長年愛され続けている企画があります。
それはドッキリ企画です。
過去には「元祖ドッキリカメラ」や「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」といった番組が大人気でしたし、今でも「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」や「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」といったドッキリに特化した番組が存在します。
そして、長いドッキリ番組の歴史の中には、期間が短く規模の小さなものから、長い期間とお金をかけた壮大なものまで様々です。
ここでは、そうした数々のドッキリ企画の中から、バラエティ史に残るであろう名ドッキリをまとめて紹介したいと思います。
名作ドッキリまとめ!!
『熊がでた!』(元祖どっきりカメラ)
『元祖どっきりカメラ』は1970年代から1990年代まで日本テレビで放送されていた番組です。
この中で、「熊がでた!」というドッキリ企画が放送されました。
この回では俳優の玉川良一が仕掛け人として熊の着ぐるみを着てターゲットを驚かせるのですが、実はそれは嘘で、本物の熊と勘違いしたフリをした男たちに猟銃を持って囲まれてしまいます。
慌てた玉川が「違う違う! 違うよ! 玉川です! 玉川良一です」 と必死に命乞いをする姿は、バラエティ史に残る名シーンでした。
この企画で仕掛け人をしているつもりの人を逆に騙すという「逆ドッキリ」という概念が生まれました。
2014年に放送された「世界まる見え!テレビ特捜部」では、明石家さんまが選ぶテレビの名シーンの第1位として、この企画が挙げられました。
『早朝バズーカ』(天才・たけしの元気が出るテレビ!!)
『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』は1985年から1996年にかけて日本テレビで放送されていたバラエティ番組です。
この番組ではドッキリだけでなく様々な企画が行われていましたが、『早朝バズーカ』はこの番組が生んだ名ドッキリとして今でも語り継がれています。
ベースはよくある寝起きドッキリで、部屋で寝ているターゲットの所に侵入するというものですが、早朝バズーカではその名の通り、ド迫力のバズーカを使ってターゲットを起こします。
安らかに眠っているところから急転直下でバズーカによるパニック状態に陥らされるターゲットの慌てようは見ていて非常に面白いです。
映像的にもド迫力でインパクトがあり、この企画はお茶の間で大人気となりました。
『早朝バズーカ』は類似の企画にも派生しており、『早朝ヘビメタ』『早朝ウォータースライダー』『早朝蒸しタオル』などの企画も生まれました。
『ココリコ田中ドッキリ大作成』(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!)
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』は1989年から現在に至るまで日本テレビで放送されているバラエティ番組です。
1997年2月23日の放送回では『ココリコ田中ドッキリ大作成』という企画が行われました。
これは表向きは田中がダウンタウンら先輩芸人たちに毒を吐きながらダメ出しをするという企画なのですが、それに浜田がマジ切れをして田中を怖がらせるというのが本当の狙いです。
浜田の鬼気迫る怒りの演技に、田中は恐怖に震えて泣き出してしまいます。
しばらくしてネタばらしをするのですが、ネタばらしの後も安堵と恐怖の余韻から田中は再び泣き出します。
浜田のド迫力の激昂の演技と田中の怯えっぷりが見どころの素晴らしい企画でした。
後に田中は「ガキの中で一番嫌な企画だった」と発言しています。
『ザ・トライアングル』(ロンドンハーツ)
ロンドンハーツは1999年から現在に至るまでテレビ朝日で放送されている番組です。
ドッキリと言えばロンドンハーツというイメージが強い方も多いかと思うのですが、そのイメージを定着させたのは『ザ・トライアングル』ではないでしょうか。
『ザ・トライアングル』はターゲットに対して仕掛け人のアイドルなどがハニートラップを仕掛け、本命の恋人と浮気相手の三角関係(=トライアングル)を作って修羅場の状況を楽しむという企画です。
長時間かけてメールやラインのやり取りやデートを重ね、ターゲットを信じ込ませてから本命の彼女と鉢合わせさせるなど、田村淳が悪魔的な所業をするのですが、ターゲットが困惑して慌てふためく様子は画面越しに見ていて非常に面白いです。
また、通常のドッキリとは異なり、明確にターゲットに非があるため、勧善懲悪的な見方ができるというのもこの企画の優れたところでしょう。
男のリアルな醜さを長期間の仕掛けで白日の下に晒すこの企画は、長い期間をかけて本格的にターゲットを信じ込ませるというドッキリのスタイルが流行るきっかけなりました。
『50TAドッキリ~50年に1人の勘違い男 ボク芸人やめますSP~ 』(ロンドンハーツ)
『50TAドッキリ~50年に1人の勘違い男 ボク芸人やめますSP~ 』は、2009年のテレビ朝日50周年記念に行われた壮大なドッキリです。
「50TA(フィフティーエー)」の名前で狩野英孝の作った歌をCD化するというもので、長期間に渡って狩野を信じ込ませ、ネタバラシは1000人の観衆のライブで落とし穴に落とすという壮大なものでした。
仕掛け人のプロデューサーに持ち上げられた狩野は持ち前のナルシストぶりを発揮し、ライブでは芸人を辞めて音楽一本でやっていくと宣言してしまう程でした。
そのド派手で緻密な仕掛けで、「50TA」は放送後に大反響となりました。
当初、CDデビューはドッキリで嘘だったのですが、楽曲を配信したところ累計50万ダウンロードの大ヒットで、携帯着うたダウンロード1位も獲得したため、本当にライブが行われ、CDも発売されることになりました。
そのドッキリの反響と音楽の才能から、嘘であったはずの企画を真実に変えてしまったという歴史に残るドッキリだと言えます。
ちなみに、「50TA」は狩野には「GO Top Artist」の略だと説明されますが、実は「50周年テレビ朝日」の略でした。
『「開けたら人がいる」が結局一番怖い説』(水曜日のダウンタウン)
『水曜日のダウンタウン』は2014年から現在に至るまでTBSで放送されているバラエティ番組です。
様々な「説」を検証することが目的の番組なのですが、「説」の検証に当たってドッキリが行われることも多いです。
そんな中、とある放送回で『「開けたら人がいる」が結局一番怖い説』という説の検証が行われました。
更衣室や自宅のトイレ、車のトランクなど、普通なら人がいるはずもないところに無表情のおじさんが隠れておき、ターゲットがそこを開けるまで待ち続けるというものです。
ターゲットはそんな場所に人がいるとは夢にも思っていないので、その驚きっぷりは半端じゃありません。
その慌てふためく様子には、浜田雅功も大喜びです。
そして「説」の検証のために芸人に今までのドッキリで何番目に怖かったのかを聞くのですが、ほとんどの芸人がこのドッキリが一番怖かったと語っています。
この「人がいる」系のドッキリはシリーズ化しており、「起きたら人がいる」「後部座席に人がいる」など、様々なドッキリに派生しました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
懐かしいものから最近のものまで紹介しましたが、やはり面白い企画というものは、一度観たら視聴者の心に残り続けるものだということがわかります。
これからも視聴者をワクワクさせるようなドッキリ企画が誕生するのが楽しみです。
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