目次
はじめに
さらば青春といえば、キングオブコントに何度も決勝進出をしているこの大会の顏といっても良いコンビですね。
独特の切り口の設定や展開から面白いコントを量産していて何度もこの大会に爆笑の渦を巻き起こしました。
賞レースの決勝にあがることはとても難しく、ハードルもあがる中連続で決勝にあがるようなネタを用意するにはとてつもない実力が必要です。
ここまで常連なのはM-1の笑い飯、和牛くらいでしょうね。
面白いネタばかりの実力派さらば青春の光ですが、優勝をしたことが一度もないんですよね。今回はさらば青春の過去のキングオブコントの成績を振り返りたいと思います。
さらば青春の光キングオブコント歴代ネタまとめ
ぼったくりバー・イタトン/キングオブコント2012
初めて決勝に進出したのは2012年でした。トップバッターでのネタ披露でしたが、持って来たネタはこの年のABCなど、別の賞レースでも話題になりさらば青春の光の出世作となったぼったくりバー。
ぼったくり店の会計が万単位を超え、億、兆、京…と予想もつかない単位まで発展していくネタです。
トップバッターながら後半まで続く大きなウケをとります。森田の言い方やリアクションといった持ち味も詰まったさらばの代表作ですね。
一本目の高得点に続き二本目も急に痛みを消す能力に目覚めるサラリーマンと少年のやりとりが面白く、イタトンというキラーフレーズが大爆発をおこしたネタを披露。
結果は2位となりました。結局さらば青春の光の最高成績は初年度のこの年になりましたね。
決勝は初進出がネタの鮮度があり、この年はさらば青春の光としても主力の代表作となった形になりましたが、不安だったのはさらばのピークとバイきんぐのピークが重なってしまったことでしょうね。
キングオブコントの歴史でも瞬間最大風速となるこの年のバイきんぐを凌ぐのはおそらくどんなコンビでも難しかったでしょう。
ROCK・オカリナ/キングオブコント2013
翌年、東ブクロの不倫など問題がありながらも2年連続で決勝進出しました。
他の芸人も関わるスキャンダルの最中で、しかも芸人が審査員をする中で決勝にあがるというのはとてつもない難しさだと感じましたが見事に連続出場。
この年に披露したROCKというネタはさらば青春の光独特の性格の悪い切り口が生んだ名作ですね。
さらば青春の光のネタ史上でもこのネタを1番好むと言う人は多いと思います。
さらばのキングオブコントの歴史は不運が起こることが多いですが、この年にネックとなったのは他の芸人のネタの傾向でしょうかね。
かもめんたる、天竺鼠、鬼ヶ島などぶっ飛んだネタを披露する組がとても多く、狂気の決勝となった年で2本目のオカリナは設定として地味に写ってしまったかもしれません。
さらばのオカリナは予選やこの年のお笑いライブ界隈で非常に話題になり、オカリナのネタはやばいと噂されている環境だったんですよね。
たしかにとても面白いネタでしたが、事前に話題になりすぎたことでハードルがあがっていたところはあったように感じます。
この年に関しては一本目の評価が高かったところからもっと他の組のインパクトに負けないような独特の切り口のネタを用意できていれば二本目で優勝争いに絡んでいた可能性はあったでしょう。
下ネタ苦手なおっさん/キングオブコント2014
2014年はこの年のみ採用された一騎打ち形式の戦い。さらばの相手はバンビーノでした。未だに話題になるダンソンのネタです。
さらばの方は下ネタが苦手なおっさんとのやりとりのネタ、原告がおっさん、被告もおっさんなどのフレーズで大きな笑いをとりました。
実はこのバンビーノ対さらばは得点場ではかなりの接戦だったんですよね。
他の組もシソンヌ、チョコプラのポテチ、ラバーガール、犬の心のマジックなど未だに伝説級のネタが量産されていたためブロックの運の悪さを理由にはできませんが、初決勝でのダンソンのインパクトには勝てることができませんでした。
二本目に失速したコンビが多かったことから、ネタ数があり構成力により芸人ウケ抜群のシソンヌが順当に優勝となりましたが、さらばのネタの数であれば二本目までいけていればという空想はどうしてもしてしまいますね。
芸術家/キングオブコント2015
この年より出場芸人審査員から松本、さまぁ〜ず、バナナマンによる審査に変更、さらばはなんと最下位となってしまいます。
一枚も絵を描いていないのに苦悩する芸術家という設定、ネタとしては面白く予選でも一ウケに近かったらしいですがこの日のお客さんの反応からしたら最下位の結果も仕方がないですね。
特に三村、松本からの評価がとても低くさらば青春の光にとっては厳しい評価になりました。
ここまで四大会連続で決勝に残りキングオブコントの顔となったさらばですが、決勝での成績は次第に下がっていっている印象でしたね。
そして翌年ですが、予選で試食というネタを披露し、準決勝にも進めずの予選敗退となってしまいます。
居酒屋・パワースポット/キングオブコント2017
一年ぶりの決勝では居酒屋とパワースポットのネタを披露しました。
この年のさらば青春の光は優勝候補としての呼び声が高かったんですよね。
なぜなら、この年のさらば青春の光のライブ「会心の一撃」において二本の勝負ネタが確認されて面白さが話題になっていたからです。
一つは居酒屋、そしてもう一つは予備校というネタでした。
両方ともさらばらしさもネタの斬新さも単純な笑いどころもある話題作でしたが、この年の準決勝では居酒屋とぶどう農園のネタを披露し、予備校は披露されませんでした。
予備校を披露しなかった理由をのちに語っていましたが、決勝のネタ時間が4分であり、ネタの短縮が難しかったこと、過去にオカリナを決勝で披露してウケなかったとからライブに来るお笑いマニアの好むネタと決勝でウケるネタは異なるという分析をした結果とのことです。
決勝の一本目、居酒屋は大きくウケましたが、三村マサカズの評価は例年通りあまり高くなく、3位での最終決戦進出、二本目はすでにネタ番組でも多く披露しているパワースポットを披露しました。
パワースポットは過去に爆笑ドラゴンという番組でバナナマンの前で披露した際に高い評価をされていたネタなんですよね。しかもこの年のパワースポットは後半の展開とオチが改良されていて全審査員から高い評価を受けました。
結果はかまいたち、にゃんこスターの勢いを凌ぐことができず3位となりました。
予備校/キングオブコント2018
この年より決勝ネタ時間が5分となり昨年捨てた名作予備校をぶつけ準決勝一ウケをとりました。
決勝でもウケましたが犬の気持ちという斬新な設定を持ってきたハナコに一点差及ばずでした。
この年より最終決戦が三組で戦うことになり、結局このルール改正によりさらばは予選敗退、四位との形でキングオブコントを引退することになります。
そしてこの年は3位で最終に残ったハナコが優勝しました。
この年のさらばの二本目はヒーローだったんですよね、マンション火災のネタですが展開がとても面白い名作。おそらく披露さえできていれば審査員から高い評価を受けていただろうネタですね。
もしハナコに一点差で負けていなければ、上位5組による最終決戦というルールのままであれば。たらればを言ったらキリがないですがさらば青春の光が初優勝で引退という結果になっていてもおかしくなかったと想像してしまいます。
まとめ
さらば青春の光はネタの切り口が独特で展開が面白く、さらばにしかできないネタがたくさんありキングオブコントを長年にわたり盛り上げましたね。
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