松本人志は他の芸人と何が違う!? バナナ大食いチャンピオンへの一言とは!?

松本人志芸人
松本人志

松本人志ってどんな人!?

松本人志と言えば、ダウンタウンのボケ担当で、言わずと知れたお笑い界の帝王です。

彼のカリスマ的な才能に憧れて芸人になった人も多く、笑いの歴史は彼の登場以前・以後で分かれるとも言われています。

さて、そんな松本人志ですが、他の芸人と何が違うのでしょうか。

お笑い界の覇権を握り、今も活躍し続けるには何か理由があるはずです。

ここでは、松本人志が他の芸人と比較して何に秀でているのかについて分析していきたいと思います。

松本人志のここが凄い!!

豊かな発想力

松本人志の魅力として真っ先に挙がるのが、その卓越した発想力でしょう。

その発想力は周囲と比べてレベルが高すぎて、時として観客が理解できないこともある程です。

松本人志が過去に執筆した著書『遺書』の中で、自身の発想力について語っているシーンがあります。

そういえば、この間もTBSの特番で、一分間にバナナを何本も食べた男に、「この人踏んだら、ヌルッてコケるんちゃうか」とかましたが、客は全くの無反応であった。

バナナの大食いチャンピオンを見て、その人を踏んだら滑って転ぶというのは、普通の人にはまず出てない発想です。

『遺書』が発売されたのは1994年のことなので、20年以上も前に既に飛躍した発想による笑いを作っていたかと思うと、驚きです。

松本人志のセンスには、発言者を伏せた状態で言葉だけ聞いても、「恐らくこれは松本人志の発言だろう」とわかってしまうような、独特の味があります。

こうした唯一無二の発想力こそが、多くの芸人に憧れられる点でしょう。

以下の記事では、松本人志がその素晴らしい発想力を披露した名シーンについてまとめています↓

発言の瞬発力

松本人志の凄さとして次に挙げられるのが、発言までのスピード、つまり瞬発力でしょう。

「リストランテリンカーン」は『リンカーン』の企画の1つで、料理のできない芸人が見様見真似で料理を作り、それを松本人志らレギュラーメンバーが食べ、感想を言うというものです。

その時、大抵は料理の出来が悪いので、その味を皆で面白おかしく批評するというのが、この企画の見どころです。

『リンカーン』や『水曜日のダウンタウン』で松本人志と共に仕事をしているTBSのプロデューサー藤井健太郎は、著書『悪意とこだわりの演出術』の中で松本人志の凄さについて語っています。

「リストランテリンカーン」で味の薄いカレーが出てきたとき、ある芸人さんは「これに醤油をかけたい」と言おうとしたそうです。でも、松本さんが一瞬早く「これにカレーをかけたい」と言いました。

発言の内容もさることながら、そのスピードも松本人志の魅力です。

「これに醤油をかけたい」でも、普通の芸人なら及第点の発言ですし、オンエアでも使われるでしょう。

しかしながら、松本人志はその一歩先の発想の言葉を、更に早く思いついて発言しています。

『ダウンタウンDX』では毎回、ゲストの話の終わりには、松本人志が一言で確実に笑いを取ってトークを締めています。

トーク番組などのその場での笑いが重視される場において、パワー×スピードを兼ね備えた松本人志に敵う芸人は、他に思いつきません。

以下の記事では、『悪意とこだわりの演出術』より、藤井健太郎氏がこれまで作った番組についてまとめています↓

笑い構造を作る企画力

松本人志は、芸人として表舞台で活躍するだけでなく、番組の企画や構成を考える裏方としても活躍しています。

1989年から続く人気番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』で、松本人志は番組の企画・構成も行っています。

『人志松本のすべらない話』『IPPONグランプリ』『ドキュメンタル』など、松本人志が生み出した名番組は数え切れません。

『リンカーン』の企画「あたかもリアクション」は、 芸人が〝あたかも〞そんなことが起こったかのようにリアクションをする選手権モノの企画でした。

その際、企画の段階で①部屋が突然暗くなり、バースデーケーキが運ばれてくるサプライズのリアクション、②生き別れた家族が「実は今日スタジオに来ています」というご対面のリアクション、という2つのリアクションが案として挙がった際の話です。

藤井健太郎は『悪意とこだわりの演出術』で以下のように語っています。

でも、打ち合わせ中に「驚きのパターンが近いから、リアクションが同じように見えないか……?」という意見が誰かから出ました。
言われてみれば、たしかにその通りです。
全員が「これは、どっちかひとつだけかな……」と思った瞬間、松本さんが、「バースデーサプライズの方を『部屋に入ったらケーキがある』ってシチュエーションにすれば、自分が入っていくパターンと、向こうから来るパターンで見え方が変わるから、まあ大丈夫やろ」と一言。

松本人志は、他のディレクターや作家がいたにも関わらず、その中の誰よりも早く見せ方だけ変えることで、全く違ったもののように見せることができるということに気付いたのです。

裏方として、どう見せれば笑いが生まれるかという構造を考える能力があるという点も、松本人志の魅力の1つです。

ダウンタウンの元同級生であり、バラエティ界トップの作家である高須光聖でさえ「作家としても松本に勝ったと思えたことがない」と発言しています。

以下の記事では、松本人志が「緊張と緩和」を見事に活かして考案した企画について紹介しています↓

まとめ

いかがだったでしょうか。

ここまで走攻守のレベルが全てトップレベルの芸人は、松本人志以外に現れないでしょう。

これからも高いレベルの笑いを提供し続けてくれることに期待が高まります。

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