ノンスタ石田が語る漫才論! NONSTYLEの漫才が井上のセリフから始まる理由は?

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NONSTYLE石田

NONSTYLEの基本情報

NONSTYLE(ノンスタイル)は、ボケ担当の石田明とツッコミ担当の井上裕介によって2000年に結成されたお笑いコンビです。

2008年のM-1グランプリでの優勝を初めとして、数々のお笑い賞レースで結果を残している最強の漫才コンビです。

ハイテンポでボケの数の多い漫才を特徴としており、その漫才の巧みさは誰もが認めています。

スタイリッシュな見た目から、若者たちからも人気のコンビです。

NONSTYLEの漫才はつまらない?

そんなNONSTYLEですが、ネタ作りを担当している石田は「NONSTYLEの漫才はつまらない。見せ方が上手いだけだ」と自ら評価しています。

この言葉には謙遜も入っているのでしょう。

M-1優勝から10年以上経った今でも若い世代から人気はトップクラスですし、M-1のようなプロの審査員にも高い評価をされていることからも、NONSTYLEが面白いことは明らかです。

しかし、石田が自ら述べているように、NONSTYLEが漫才の「見せ方」に非常にこだわっていることは紛れもない事実です。

面白く「見せる」技術

ここでは、石田がテレビ番組や雑誌の取材で語った「漫才を面白く『見せる』技術」をまとめて紹介したいと思います。

ツッコミから喋り出す

内村テラスという番組でNONSTYLEが特集された際、トークの中でサラッと言った言葉の中に、漫才師が見習うべきテクニックが隠れています。

漫才はツッコミから喋り出したほうがいい。話が始まったことに気がついてボケが喋り出すほうがハードルが下がるんですよ。

ボケが自分で持ってきた話をするよりも、ツッコミが提示した話に即興で返している(ように見える)方が観客は面白く感じやすいのです。

意識してみてみると、ネタ作りは石田がしているにも関わらず、NONSTYLEの漫才の始まりはいつも井上のネタ振りからです。

細かいことですが、NONSTYLEの漫才を面白くしている仕組みの1つです。

対話を成立させる

YYC(よしもとクリエイティブカレッジ)と呼ばれる吉本興業の作家に向けた授業では、ネタの書き方についてこう語っています。

いちばん大事なのは、会話が成立しているかどうか。ちゃんと会話が成立しているからこそ、ズレているのが面白い。

ボケを重視するあまり、2人の対話を疎かにしてしまう漫才も多いですが、しっかり成立している会話の中にズレや裏切りがあることで、より面白さが増します。

漫才はクイズ番組

NONSTYLEの漫才は、捻った高度なボケをするというよりは、ハイテンポでボケを連発する形です。

難しいボケよりも、スピーディでわかりやすいネタがウケる理由について、石田はクイズ番組に例えて説明しています。

クイズ番組って難しすぎても面白くないじゃないですか。難しい問題だと、考える時間が長い。その時点で面白くないじゃないですか。答えられそうで答えられない問題をギリギリで先に答えられるのが、いちばん面白いクイズ番組やと思うんです。

ボケの強弱を付け、時にはあえて弱いボケも含めることで、強いボケをより際立てることができ、漫才に厚みが生まれます。

大振りのボケをとにかく打てばよい訳ではなく、丁度良い難易度のクイズ番組のように、わかりやすい問題も含めることが実は大事なのです。

ちなみに、スリムクラブはNONSTYLEとは真逆で、スローテンポな漫才で活躍しているコンビです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

1つ1つは細かい内容ですが、こうした小さな点を意識することで、NONSTYLEの漫才は出来上がっています。

漫才に面白さが重要なのは当然ですが、「見せ方」も同じぐらい重要だということがわかります。

今後、彼らの漫才を見る際には意識してみるのも面白いかもしれませんね。

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