ぺこぱとエイトブリッジが大人気!!
お笑い第7世代が台頭し、日々新しい芸人がテレビで活躍している昨今ですが、その中でも漫才の新しいスタイルを確立をして注目を集めているコンビがいます。
それはぺこぱとエイトブリッジです。
ぺこぱはM-1グランプリ2019年で決勝ラウンドまで残り、第3位になるという快挙を成し遂げ、エイトブリッジは2020年のおもしろ荘で優勝を果たしました。
両コンビともに、通常の漫才とは異なる新しい形式の漫才を生み出して注目を浴びました。
そして、この2つの漫才には明確な共通点があります。
ここでは、今注目を集めている2つのコンビの漫才に共通する点を考察したいと思います。
ぺこぱってどんなお笑い芸人?
ぺこぱはツッコミ担当の松陰寺太勇(しょういんじ たいゆう)とボケ担当のシュウペイによって2008年に結成されたコンビです。
2019年末のM-1グランプリでは最終ラウンドまで進出し、3位になるという結果を残しました。
その漫才は「ノリ突っ込まない漫才」とも呼ばれ、シュウペイのボケに対して、ツッコミの松陰寺が普通に突っ込むと見せかけてボケを肯定するようなスタイルの漫才を特徴としています。
例えば、M-1グランプリ2019で見せた「タクシー」のネタでは、シュウペイが演じるタクシーの運転手が突如ブレーキを踏み休憩を取るというボケに対し、松陰寺は普通に「休憩するな!」と突っ込むと見せかけて「休憩・・・は取ろう!」とボケを肯定します。
普通の漫才ではボケた後にツッコミがそれを訂正するはずですが、ぺこぱの漫才ではボケの後にツッコミが来るとという予想を裏切ってきます。
このようなボケ→ツッコミという通常の漫才の概念を打ち破る斬新さが、ぺこぱの人気の秘密と言えるでしょう。
ぺこぱの漫才については以下の記事でも詳しく紹介しています。
エイトブリッジってどんなお笑い芸人?
エイトブリッジはツッコミ担当の別府ともひことボケ担当の篠栗たかし(ささぐりたかし) によって2014年に結成されたコンビです。
2020年のおもしろ荘では見事優勝という結果を残しました。
その漫才はスタイルは、 篠栗のボケに対して別府がツッコミをするのですが、そのツッコミの視点がどこかズレているというものです。
例えば、 篠栗が漫才の登場時に「今日、僕はここに彼女を作りに来ました!」というボケをした際に、普通だと「おかしいだろ」と突っ込みそうなところを、エイトブリッジの漫才では「平日に!?」というツッコミを入れます。
このようにボケ→ツッコミという通常の漫才の概念を打ち破る点で、エイトブリッジの漫才は非常に新しいと言えます。
また、実はエイトブリッジの2人はそれぞれくりぃむしちゅーの2人の運転手という経歴も持っています。
ぺこぱとエイトブリッジの共通点は?
上述の紹介で述べた通り、2組とも通常のボケ→ツッコミという漫才の型そのものを裏切ることで笑いを生み出しています。
2組の漫才はいわば、漫才自体をフリにした「メタ漫才」と言えるでしょう。
通常の漫才では、予想外のボケをしてからそれを突っ込むというのが当たり前の構図ですが、2組はその漫才の型そのものを裏切っています。
我々視聴者が多くの漫才に見慣れてきて、ボケが来た後はツッコミが来るものだという思い込みを持っているのを逆手に取り、その予想を裏切ることで笑いを生んでいるのです。
ぺこぱの場合はツッコミでなく肯定をし、エイトブリッジの場合はツッコミのポイントをズラすという点に違いはありますが、笑いの仕組みとしては同じです。
多くのネタ番組があり、視聴者が漫才に慣れてきたこの時代だからこそ生まれたニュータイプの漫才だと言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ぺこぱとエイトブリッジの漫才は一見すると全くの別物ですが、笑いを生む構造自体は似ているということがわかりました。
こうした視点でネタを観ていると、芸人のネタの見え方も変わってくるかもしれません。
2組の今後の活躍にも期待が高まります。
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