はじめに
いまや、芸人に師弟関係はありませんが、芸人の中には特定の芸人に強い憧れの感情を抱く人が多いですね。
このブログでもよく取り上げますが、島田紳助に憧れていた松本人志はその代表でしょう。そして、その松本に対して千原ジュニア、ナイツ、品川庄司など憧れを口にする芸人はとても多いです。
最近の若手ではかが屋、ハナコがバナナマン、東京03への憧れをよく話していますね。やはり憧れの芸人の影響を色濃く受けているのがわかります。
ただ、そんな中で少し意外に思われるような芸人への憧れや影響を口にする芸人も時々います。
今回はそんな芸人同士の師弟に近いような関係を描いていきたいと思います。
意外な芸人同士の憧れ
板尾創路と島田紳助
板尾創路は松本人志と共演が多いことで有名ですね。
飄々とした芸風と天才肌のキャラクターで松本にも憧れをアピールすることは少ない方ですが、昔島田紳助に弟子入りを懇願したことがあるというエピソードがあります。
板尾創路は芸人になるために島田紳助の自宅を訪ねたらしいですね。
島田紳助は家に迎え入れ、芸人の話をたくさんした後に、自分の弟子になることよりもNSCへの入学を進めたそうです。
板尾創路のコンビ名130Rは島田紳助がもっていた個人事務所の名前をもらったそうですね。
今の板尾の芸風からは想像ができないストイックで積極的な話ですが、島田紳助が引退した際には長文のコメントを出していたのも板尾でした。
紳助への憧れはまだ心の中にあるのでしょう。
とんねるずとタモリ
破天荒で荒々しい芸風のとんねるずと落ち着いた司会者のイメージがいまはあるタモリですが、デビュー当時から交流があるそうですね。
とんねるずが素人の時にお笑いスター誕生に出た際に、審査員からの評判はあまりよくなかったそうですが、タモリと赤塚不二夫だけはデビュー当時から2人のことを認め、絶賛をしたそうです。
「なにがなんだかわからないけど面白い」とコメントを残したそうですね。タモさんのなかでは最高の褒め言葉だと思います。
とんねるずはビートたけしへの憧れを口にすることも多く、芸人外ではあの美空ひばりにも可愛がられていたそうですね。
体育会系で先輩にも敬意を払える2人ですので先輩からの信頼も厚かったことが伺えます。
ラーメンズとシティボーイズ
小林賢太郎が語るにはラーメンズはシティーボーイズに強い影響を受けているそうですね。
ドリフターズのようなそれぞれのキャラクターコントから、設定や演技力で笑いを積み上げていく走りはシティーボーイズかもしれません。
特に喜劇人としてのきたろうが大好きだとよく語っていますね。
展開でひっくり返すところなどラーメンズのネタつくりにも影響を与えているのでしょう。
博多大吉ととんねるず
吉本芸人且つ漫才師の博多大吉ですが、芸人になる際の憧れは意外にもとんねるずだったようです。
狩野英孝やロンブーの淳もとんねるずの憧れで芸人を志したそうですね。
東京出身で芸能界の頂点まで駆け上がり、ルックスもよく歌やスポーツもうまかったコンビにはやはり羨望の眼差しが多く集まったようですね。
遠方出身のお笑い芸人は特に東京や芸能界への憧れをとんねるずに結びつけ尊敬を抱く人が多い印象です。
笑い飯とおぎやはぎ
M-1の常連であり、独自の世界観を持つ笑い飯ですが、意外にも関東芸人のおぎやはぎから強い影響を受けたことを明かしています。
あまり接点の感じられない2組ですが、関東関西の壁を越えて影響しあっていたのですね。
哲夫がインタビューを受けた際にかなり長い間はぐらかした後にボソッと話していたのが印象的でした。
M-1の第一回目、最下位という結果に終わったおぎやはぎですが、哲夫はその漫才を予選で見て面白いと思い、漫才にはこういった形もあるのかと感銘を受けたそうです。
おぎやはぎもボケとツッコミの線引きが曖昧で、世界観のある漫才をしていましたね。
2人でくだらないやりとりをするところなど、当時の関西漫才師にはあまりなく革新的なネタをやっていたのでしょう。
笑い飯はデビューしてすぐにスタイルを掴み結果を残したので影響を受けた先輩の話をすることなどはとても稀ですね。
M-1第一回目の最下位のおぎやはぎに影響を受けた笑い飯が10回目の大会で見事に優勝を成し遂げることになるのですね。
さいごに
芸人の尊敬は意外と事務所や関東関西を跨いだものも多いんですね。
ナインティナインはダウンタウンに憧れていたという話ととんねるずの話両方ありますけどどちらの影響も受けながら育っていった感がありますね。
憧れている芸人とは最終的に着地する芸風がかなり異なることか多いのも趣深いですね。
師弟関係がなくなったも芸人の先輩後輩での影響は続いていくのでしょう。
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