お笑い芸人のネタの作り方まとめ!! 人気芸人はどうやってネタ作りをしてる!?

ジャルジャルお笑い論
ネタの作り方

ネタ作りの方法は芸人によって様々

お笑い芸人は常に面白いネタを考え続けています。

芸人が売れるためにはまず面白いネタを作ることが第一だと考えられており、そのためにみんな必死にネタを考えます。

ネタの作り方にルールは無く、面白いネタを作れば方法は何でも良いです。

そのため、コンビの片方だけが考えるパターンや、2人で会話をしながら考えるパターン、片方が設定を考えてもう片方が中身を考えるなど、 芸人によってネタの作り方は様々です。

ここでは、お笑い芸人のネタの作り方を一覧形式で紹介したいと思います。

自分でネタを作ってみたいという方も、是非参考にしてみてください。

1人で作るパターン

ピン芸人がネタを考える場合や、コンビやトリオでも1人がネタを考える場合は、こちらのパターンに該当します。

1人で考えるにしても、芸人によってその発想や着想の方法は様々です。

自分の経験やエピソードを元に作る

2007年のM-1グランプリで優勝し、2009年のキングオブコントでも準優勝したネタ作りの王様的存在であるサンドウィッチマンは、富澤が1人でネタ作りを担当しています。

自分が経験したエピソードやその経験値を基に作ることが主で、雑誌のインタビュー内で、ネタ作りはそうあるべきだとも語っています。

観客にとって身近な場面であればあるほど、全員が共通のイメージ・前提を持つことができ、それを裏切って笑いにするのも容易になるためでしょう。

言われてみればサンドウィッチマンのネタには、ピザ屋やファストフード店、街頭インタビューなど、身近なシチュエーションのネタが多いです。

なお、相方の伊達も自分が言いたいツッコミのフレーズだけ富澤に伝えて、ネタに取り入れてもらうといった形でネタ作りには参加しています。

ネタ作りの天才とも呼ばれる富澤の手法は、是非参考にすべきです。

ひたすら考えまくる

さらば青春の光は、キングオブコントで歴代最多の6回決勝に進出するなど、誰もがネタの面白さを認める芸人です。

さらば青春の光の場合、森田(写真左)が1人でネタ作りを行っています。

森田はニュースサイトのインタビューの中で、ひたすらネタのことだけを考え続けることでアイデアを生み出していると発言しています。

森田の場合、神様からの贈り物のように突然ひらめきが生まれることは無く、長時間考えることでネタの元となる発想をひねり出しており、「もうこれ以上はアイデアが枯渇したな」と何度も諦めかけたこともあるそうです。

そうやって常にネタのことを考え続けることで、日常生活の中の出来事や他人の会話、ニュースなどから気付きを得て、ネタを生み出しているのです。

さらば青春の光は面白いネタをたくさん持っていますが、裏には血の滲むような努力があるのです。

ちなみに、東ブクロも全く協力しないということは無く、森田がネタ作りに行き詰った時は設定のアイデアを提供するなどのサポートは行っているようです。

ぼんやり考えると降りてくる

独創的で斬新な設定のネタを得意としているバカリズムは、ぼんやり考えながらネタを作ります。

まず、ぼーっと考えていると面白い核となるアイデアが思いつくと、そのアイデアを最もよく活かすことができる設定やシチュエーションを考えていきます。

例えば、2009年のR-1ぐらんぷりで披露し、清水ミチコから100点満点を貰った「都道府県」のネタも、たまたま家にあった日本地図を眺めていて思い付いたそうです。

「北海道だったら、あそこを持つな」「石川県ならあそこかな」と何となく思い、そこからネタの形にしたのです。

誰もやっていないような新しい設定のコントが多いバカリズムですが、初めに核となる面白いアイデアが1つあり、そのアイデアを最も映えさせる設定を考える過程で、斬新な設定が生まれているのだと考えると納得できます。

笑いの神が舞い降りてくる感覚なのでしょうか、天才バカリズムだからこそできる方法です。

誰も真似できず、何の参考にもならないですが、これもネタ作りの方法の1つと言えます。

2人で作るパターン

コンビの2人でネタを作る場合や、トリオのうち2人でネタを考える場合は、こちらのパターンに該当します。

1人で考えた方が発想が制限されず自由なアイデアが生まれる一方、2人だからこそ生み出せる笑いもあります。

2人でネタを作るためには互いに相手の実力を認めている必要があるため、パワーバランスが均等なコンビにしかできないでしょう。

2人のアイデアを組み合わせる

2018年のM-1グランプリ王者である霜降り明星は、2人でアイデアを出し合ってネタ作りをしています。

1つのテーマを決め、それぞれアイデアを出し合ったものを組み合わせることで、コンビとして面白いネタを作り上げています。

霜降り明星の2人は、高校生の頃にハイスクール漫才2010で出会い、それをきっかけに互いの面白さを認め合い、コンビを組むようになりました。

そうした経緯から、 互いのアイデアを尊重し合い、2人でのネタ作りを円滑に行うことができるのでしょう。

そして基本的には相手の意見を否定することなく、実際にネタとして客前で披露し、ウケ量で面白さを判断していると語っています。

思い返してみると、M-1グランプリ2018の優勝ネタは、粗品の鋭く独特なツッコミと、コミカルな動きのせいやの2人の良さが活きたネタだったと気付きます。

雑談から生み出す

時事ネタを取り入れた漫才が得意な爆笑問題は、雑談を元にネタを作る方法をとっています。

まずは新聞やニュースの内容を箇条書きにし、太田と田中で雑談を始めます。

そして太田がその中で積極的にボケていき、雑談の中に面白いネタが見つかると田中がそれを書き留めます。

しばらく雑談した後で、書き留めたメモを組み合わせることで、漫才の形式に組み立てます。

アイデアをとにかく出しまくって発散させるブレインストーミング的な発想法だと言えます。

ちなみに爆笑問題の場合、取ったメモの内容はほとんどネタに活かせるようです。

元々平場でのお笑い力の高い爆笑問題だからこそ使いこなせるネタ作りの方法です。

雑談による発想法は、時事ネタ漫才という形式とマッチしたネタ作りの方法だと言えます。

大喜利対決で生み出す

M-1グランプリ2002年から2010年まで9回連続で決勝に進出し、ラストイヤーで見事優勝した笑い飯は、コンビ2人でネタ作りをしています。

その方法は、最初にテーマを決め、互いに大喜利形式でネタが尽きるまでボケ続けるというものです。

笑い飯の2人は元々大喜利が得意なので、大喜利を組み立ててネタの形式にするというのは、2人にとって最も適したネタ作りのスタイルだと言えます。

それを踏まえた上で笑い飯の漫才を観てみると、確かに交互に大喜利の回答を出しているように見えてきます。

また、笑い飯の漫才と言えば「Wボケ」で有名ですが、こうしたスタイルの漫才が生まれたのも、2人がそれぞれ大喜利形式でボケを考えるというネタ作りの方法を考えれば必然だったのかもしれません。

アドリブから生み出す

キングオブコント、M-1グランプリともに決勝常連のジャルジャルは、ネタの評価が今最も高いコンビの1つです。

1日1本ネタをYouTubeで公開する企画も行っており、そのネタの数は8000本を超えると言われています。

ジャルジャルは2人でネタ作りを行っており、2人でいきなり即興でコントを始めてみて、その中で面白いものを見つけるという方法を取っています。

面白い発想が出るまでアドリブのコントを続け、「これはいける!」というアイデアが生まれた時に、それをネタにしています。

8000本ものネタを作るためには、こうして無理矢理にでもアイデアを出すしかないのかもしれません。

学生時代からの友人で、元から仲の良いジャルジャルだからこそできる手法かもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

芸人によってネタの作り方は全然違うことがわかります。

各コンビや芸風ごとに、創意工夫が見られて面白いですね。

こうしたネタ作りの背景を知っておくと、お笑いのネタを見る視点が変わってきます。

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