はじめに
いま最も面白いバラエティ番組はなんでしょうか
イッテQやポツンと一軒家といった高視聴率番組からいろはに千鳥といった地方ローカルまで色々な名前が出ると思いますが有力なもののひとつに間違いなく上がるのが
水曜日のダウンタウン
この番組でしょう。
先日もダウンタウン浜田をあえて編集でカットし、番組の収録日を最初に告知するというライブ感のある物凄い仕掛けを行なっていました。
過去にはものまね芸人が本気で研究して学校の先生のモノマネをする企画や、監禁して情報を遮断した状態で新元号「令和」を芸人が当てる企画など、名作を次々と生み出しています。
この水曜日のダウンタウンの演出をしているのが藤井健太郎です。
藤井健太郎については以下に詳しく書いています。
数々の名企画を生み出して来た藤井健太郎の才能とダウンタウンの組み合わせの化学反応によって水曜日のダウンタウンは爆発的な面白さを保っていると感じています。
藤井健太郎演出の番組にダウンタウンが出演したのはリンカーンの一部の企画から始まり、本格的には水曜日のダウンタウンが始まりと言われていますが、実は15年以上前に知っていたのではと思わせる説があります。
それは15年前に放送された松本人志のラジオ、放送室のとあるシーンです。今回はそれをまとめたいと思います。
放送室 書き起こし
松本が藤井健太郎と思われる人物についての話を高須から聞いている場面は、2004年6月10日放送の141回目の放送のエンドトークにあります。
高須「さぁ〜なんかありましたっけねぇ」
松本「なんやろ?どっかいくの?」
高須「いや、最近忙しいのよ。」
松本「なんでそんな忙しいのよ?」
高須「なんかねー特番とかがね、色々声かけてもらって」
最近作家である高須が仕事の依頼で忙しいという話から始まります。
高須「あのね。TBSからね?全然知らん人から電話があって。とったら、TBSに入って2年目の男の子。」
松本「うん。」
高須「その子は、まだ24歳くらいですかね、大学卒業して2年目ですから。ADですよ、番組の。そのADの子がなんか、企画書出したんですって。編成が何でもいいから持ってこい。若いやつって言って」
TBSで2年目の子から当然電話があったことを話します。
ちなみにこの時松本があくびしながら聞いていたことをしばらく高須にいじられます笑
高須「そんで企画が通って、番組をやるんですよ。そん時に、編成にお前だけじゃあかんからと、スタッフをつけなあかんと、作家さんもちゃんとした人をつけなあかんと。」
松本「うん。」
高須「そんで編成が誰が良い?って聞いたら、俺を指名してくれたのよ。24歳の子ですよ?おれ今年40歳ですよ。」
松本「まぁそうやな」
高須「ほんで、高須さんとやりたいって。じゃあ一回行きますわと、会いに行って。そんで、電話したらエレベーター前で待ってるわけですよもう。」
松本「うん。」
高須「他に編成の人もいるけど、その子がADやりながらPもやって、企画もやるわけですよ。それで、なんで俺選んだの?って聞いたら夢で逢えたらもかすかに覚えてて、ごっつも大好きで、いまやってるのも大好きで、そこにあなたの名前があったからそれでですって。そんなん言われたら嬉しいじゃないですか。」
話はこのあと、高須がそれくらい評価されるのは当然だと松本が豪語する展開になり、若干期待していた方向から逸れていってしまいますが、高須が若い人材からのオファーに終始喜ぶ形で終わります。
この時話されている人物こそが
水曜日のダウンタウンの藤井健太郎なのですね。
以前から、藤井が入社二年目で担当した「限度ヲ知レ」に高須が作家として関わっていることからこの話に出ている人物は藤井健太郎なのではないかと言われていましたが、後に藤井健太郎がツイッターで自分であることを話しました。
この10年以上後に松本人志も藤井健太郎とタッグを組み水曜日のダウンタウンという名番組が誕生するわけです。
まとめ
芸人がラジオで語ることなどはテレビや舞台作りの裏側、その時の人の話が多いです。
このように何気ない会話が10年以上後に意味が変わってくるというのはとても面白いですね。
高須に当時の藤井健太郎の才能や人柄についてもっと話してもらっていたらもっと興味深かったのですが、それは仕方ないですね。
松本は実は間接的にではありますが藤井健太郎と入社二年目の頃から出会っていたというのもとても興味深いです。
松本は水曜日のダウンタウンのスタッフはとても優秀だと前にワイドナショーで語っていたことがありますが、藤井の評価もいつか聞いてみたいですね。
コメント