目次
はじめに
M-1グランプリといえば、過去の優勝者は全員売れているといっても過言ではない名誉ある賞レースです。
また、M-1には2位が売れる法則なるものが存在していて、過去の準優勝に何回キャンディーズ、オードリー、和牛など後にブレイクを話す芸人が多くいます。
賞レースは結果もさることながら、司会者や審査員との絡みやコメントも重要だとよく言われていますね。
特に、一説によると最下位が美味しいという話もあります。
では、初期の頃のM-1を振り返ると最下位をとってしまった芸人はいまどうなっているのか調べてみたいと思います。
M-1最下位芸人
おぎやはぎ/第一回
有名ですが初代M-1最下位は今も大活躍しているおぎやはぎがとっているんですね。
当時のM-1は関西吉本制作であったこともあり、おぎやはぎの芸風とM-1の空気感のミスマッチ感は確かにありましたね。
おぎやはぎはこの年、準決勝では別のネタを下ろしていたのですが、決勝では歌のレコーディングをするネタを披露。
噂ではほぼ新ネタをこの舞台にかけたという説もあります。
審査員の点数も低かったのですが、第一回目のみあった一般投票審査員の点数がとにかく低かったです。
札幌福岡大阪の一般審査員の点数が100点満点ででるのですが、関東弁の漫才に抵抗があったのか大阪の点数がとにかく低い。
ただ、全芸人がガチガチに固まっている中、審査員や司会者とのやりとりでも悲壮感をあまり感じさせなかった2人はやはりすごいですね。
おぎやはぎはバラエティでの活躍もさることながら、翌年のM-1グランプリでは地味に4位という好成績を残しているんですよね。
特に辛口の立川談志が絶賛していたのが印象的です。
一般審査員はこの年のおぎやはぎとDonDokoDonの低評価を不当に感じた松本人志が廃止を提言したという話もありますね。
一位の中川家と遜色ないほどの活躍をしているおぎやはぎが第一回目の最下位でした。
アメリカザリガニ/第二回
第二回目の最下位はアメリカザリガニです。
前年は3位の成績を残した松竹芸能の実力派漫才師でしたが、カーチェイスのネタを披露して最下位になってしまいました。
島田紳助がコメントを求められて拒否をしていたのが絶望的な恐ろしさでしたね笑
審査員の点数がとにかく低く、辛辣なコメント。
過去の最下位芸人の中でも最も悲壮感があり、損をしてしまったのは個人的にはこのコンビだと思います。
たった一年で評価が上がることもあれば、下がってしまうこともあるM-1の残酷さを象徴する一幕でしたね。
アメリカザリガニはこの翌年も決勝に進出していて初大会からの三年連続はフットボールアワーとアメリカザリガニしかいないんですよね。
実力派だけに残酷な最下位の取り方となってしまいました。
千鳥/第三回
第三回最下位芸人はいまでもよくネタにしていますが、後に大ブレイクを果たす千鳥です。
千鳥は4回決勝に進出しますが、全てで低評価をとり、それでも売れるというとても稀有なコンビですね。
この年はちっちゃい頃の遊びというネタ
今見れば千鳥節も感じさせる豪快なネタ運びに最後は下ネタまでいれてくるという暴れ方でした。
ラサール石井からは高評価を取ったこともあり、悲壮感はあまりなかったですねその後に松本紳助にも呼ばれたり、紳助松本の評価もそれほど悪くなかったのでしょうか。
今では人気者の千鳥が第三回最下位芸人でした。
千鳥/第四回
千鳥が2年連続の最下位です。
中世のヨーロッパというネタですが今見ると結構面白いですね。
第三回もそうでしたが2年連続トップバッターで2回ともストレートインで最下位という結果になってしまいました。
千鳥は大阪予選では毎年笑い飯とともに爆笑らしいですが、決勝にハマらない印象が強かったですね。
昨年よりも高評価の審査員も目立ちましたし、決してスベっているという印象ではありませんでしたが二度目の決勝でも千鳥の名前をM-1に残すことはできず最下位となってしまいました。
南海キャンディーズ/第五回
2004年のM-1で準優勝になり、大ブレイクをした印象の強い南海キャンディーズですが、実は翌年最下位もっているんですよね。
子供番組のうたのおねえさんのネタです。
笑い声はありましたが前年の後半に向けてガンガン客を引き込んでいくようなウケはありませんでしたね。
松本と紳助は共に山里の才能は認めているようですが、南海キャンディーズの漫才に関しては懐疑的なコメントが多いですね。
この年のM-1の後も松本は「ネタの質自体は実は昨年も今年もあまり変わらない」「当たり外れがあるということは本人らも何が当たりで何が外れか分かっていない」といった厳しいコメントが目立ちました。
すでにタレントとしてもブレイクを果たしただけあって今田耕司とのやりとりなどでは笑いを生んでいましたが辛い結果とはなっていましたね。
南海キャンディーズはこの後一時出場をやめるのですが再び参戦した2009年でもう一度決勝にあがってくるんですよね。
M-1の良さも恐ろしさも味わったコンビとなりました。
POISON GIRL BAND/第六回
第六回目の最下位はこのコンビです。
こことおぎやはぎの最下位によってスローテンポの漫才はM-1には不向きという論が確立された気がしますね。
南海キャンディーズもスローテンポですし、ハマると大きいのですがリスクも大きいのでしょう、オズワルドはテンポは早くないですが手数は多いのでそのあたりが今後どうなるか注目ですね。
服屋のネタ、大竹まことは良いコメントを出していましたが、厳しい結果となりました。
この年のポイズンもトップ出番でしたね、M-1のトップは不利ともよく言われます。
松本はラジオでスローテンポの漫才がトップ出番で最下位になってしまったことに触れ、順番はくじではなく番組側で決めるべきだと話していましたね。
順番が後半に向いているのは事実かもしれないですね、ポイズンは島田紳助の評価が一貫して辛かったのも印象的です。
ポイズンの漫才はこの後どんどん進化していくことにはなるのですが残念な結果になりました。
まとめ
続きの最下位芸人に関してはまた別の記事で書きたいと思います。
M-1は決勝に出れば売れるとよく言いますが、最下位をとっても実力者であることには変わらなく、おぎやはぎや南海キャンディーズなどいまでも活躍しているコンビから後に漫才師としても大成する千鳥の名前もありましたね。
千鳥が2年連続最下位というのも衝撃的ですね。
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