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お笑い力を測るのは難しい!?
日常会話で「あの芸人は笑いがわかってる」「彼はお笑い偏差値が高い」といった言葉を耳にします。
売れる芸人、売れない芸人が存在する以上、お笑い力というものは確かに存在しているはずです。
しかし、何を持って「お笑い力」が高いのか、という明確な指標を持っている人は少ないのではないでしょうか。
そんな中、バラエティ番組の中で、芸人のお笑いの力を測る企画が行われることがあります。
ここでは、過去にテレビ番組で放送された企画の中から、芸人のお笑い力を測定する企画をまとめて紹介したいと思います。
芸人の実力を測る企画まとめ!!
『境界線大喜利』(くりぃむナンチャラ)
『境界線大喜利』は2014年からテレビ朝日で深夜に放送されている『くりぃむナンチャラ』で行われた企画です。
1つの大喜利のお題に対して、お笑いコンビの2人で合計5つの回答をし、回答者を伏せた状態で答えだけ発表します。
その答えを横に並べ、回答者が分かれる境目を残りの参加者が当てるという企画です。
ボケとツッコミ、ネタを書いている方と書いていない方、といった事前情報から、どの回答がどちらが答えたかを予想するところがこの企画の面白いところです。
かまいたちやダイアンなど、片方が面白くてもう一方が面白くないとされているコンビが大喜利の回答者として参加した際も、予想外にどこが回答の境界線なのか当てることができませんでした。
「濱家はセンスある風の回答をしたがるからこれは濱家の回答だ」「これは津田が思いつきそうな馬鹿っぽい回答だ」など、様々な予想をするのですが、プロの芸人でもなかなか当てられません。
「この人は面白くて、この人は面白くない」といった自分の先入観が揺らがされる、非常に面白い企画です。
『クイズ技術さんが考えました』(くりぃむナンチャラ)
『クイズ技術さんが考えました』は『くりぃむナンチャラ』で行われた企画です。
くりぃむナンチャラは深夜に行われていることもあり、上述の『境界線大喜利』など、笑いに関して深堀する企画が多いです。
この企画では、芸人が4つや5つ程度の短いネタを披露します。
しかし、その中に1つだけ、その芸人でなく番組スタッフが考えたネタが混じっています。
そのネタはどれかを当てるというのがこの企画の内容です。
ゴー☆ジャスやコウメ太夫といった一発ギャグ系の芸人から、東京ホテイソンのような漫才まで、幅広い範囲から出題されます。
「これは安直すぎるからスタッフの回答だ」「これが本人のネタなら辞めた方が良い」など、ボロクソに言いながら予想するのですが、案外一番面白いと思っていたものがスタッフの回答だった、というようなことが多く、観ていて興味深いです。
やはりお笑い好きの有田などは、他の芸人たちと比べると、正答率が高いようです。
面白い人は面白いものを見る目もあるのだということがわかります。
『グラビアアイドルでも芸人の言うとおりコメントすれば面白い説』(水曜日のダウンタウン)
『グラビアアイドルでも芸人の言うとおりコメントすれば面白い説』は2014年からTBSで放送されている『水曜日のダウンタウン』で行われた企画です。
『水曜日のダウンタウン』は、様々な「説」を検証するVTRをスタジオで観ることが主な番組なのですが、VTRの合間にスタジオのゲストがコメントをします。
この放送回では、鈴木ふみ奈というグラビアアイドルがゲストとして登場したのですが、毒が強めなコメントや流れをぶった切るような発言を多くしました。
バイきんぐ西村の自宅がカメラに映った時には「テレビがすごい大きくて、露出とテレビのインチ数って比例しないんだなって」と発言したり、スタジオに現れた仮面を付けた人の正体を当てる下りでは「坂本冬美さん?」(正解は保田圭)と発言するなど、かなりアグレッシブさです。
その結果、同じくゲストだったバカリズムには「あなた今日売れようとしてんの?」と言われ、松本人志には「なかなかの芸人クラッシャー」と評されました。
その日のスタジオは微妙な空気になったのですが、収録が終わる直前、実は鈴木ふみ奈はイヤホンを通して博多華丸大吉の大吉による指示に基づいて発言していたことが明かされます。
言わずもがな大吉は面白い芸人であり、そのコメント力は誰もが認めています。
しかし、グラビアアイドルという何の実績もない人を通して発言すると、大吉が言っていたらウケていたであろう内容でも笑えなくなってしまったのです。
スタジオの外から指示を出すことの難しさなどもあったでしょうが、そうした影響を考慮しても興味深い結果です。
『水曜日のダウンタウン』は、たまに視聴者も騙すような仕掛けをすることがあって面白いです。
『自分が面白いと思う芸人に次の展開を考えてもらって数珠繋ぎをしていったら、最終的に面白いネタになる説』(水曜日のダウンタウン)
『水曜日のダウンタウン』の2020年3月4日の放送回で行われた説です。
ナイツの塙が提案した、面白い芸人がネタを数珠繋ぎに作って行ったら最高のネタができるのではないかという企画です。
塙が導入を作ったタクシーのネタを導入にして、豪華メンバーがネタを作り上げ、実際に何も知らないお客さんの前で披露するといういう形で行われました。
詳細については以下の記事にまとめていますので、興味のある方はご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
普段は何気なく見ているお笑いでも、「何がレベルが高い笑いなのか」「なぜこれが面白いのか」などを考えながら見ていると、いつもとは違った見え方がしてきます。
こうした企画を通じて、改めて芸人の面白さが実感できます。
これからもこうした企画がテレビ番組で放送されるのが楽しみです。
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